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2008年8月 1日 (金)

障害者サービス委員会のガイドライン

昨日のコメント欄で、日本図書館協会ホームページの「障害者サービス委員会のガイドライン」を紹介していただきました。感想をということなので一言。お説ごもっとも。出来るものなら、お題目や、理念を掲げるだけではなく、1日も早く実現してもらいたいものです。

私の見聞きしてるのは当地のことだけです。音訳にかかわって日も浅いし、今までの経緯もわかりません。でも、図書館とボランティアの会の位置づけが、なんとも不可解だなあとずっと思ってました。。たぶん公立図書館としては、視覚障害者用の図書、充実している方だと思います。視察の方もよく見えられます。でも、その活動は、ボランティアの会に丸投げだと思うけどなあ。会の活動は長いし、それなりの評価も受けてるし、自負もある。片や、図書館側の責任者は変っていく。現状を変えるのはウーム。

ボランティアは第一段階の音源の提供だけでいいと私は思う。私の所属する会ではこれ以降の段階もすべてやってます。第二段階、マスター・貸出用テープの作成・CD化。題名ラベルも貼って、即利用可能な形にして、図書館に納入。第三段階、利用者の視覚障害者の方に、音訳・点訳図書の完成本の広報。第四段階、貸出・返却の実務(貸出・返却は作業だけで、端末を扱うのは図書館員ですが)。さすがに貸出・返却作業は近々、図書館に移行する動きがあります。

ガイドラインの中で有償ボランティアにも触れてます。安価ではなく、作業に見合った相当の額でとのこと。ハイ、大変結構な理念でございます。しかし、何かをするには予算があるものね。当地ではダイレクト録音へ移行するべく準備を重ねてますが、「図書館はその必要性は十分認識してます。でも予算がないので、ソフトは音訳者がご用意ください」とのことであります。図書館側も、理念と現状と予算の間で大変だな。

ガイドライン、お説ごもっともではありますが、予算を考えると、実現は何年先になるんだろう。実現すると、当地の視覚障害者図書のサービスは却って低下するかも。ちなみに、ベストセラーになった「ホームレス中学生」、膨大な人数がリクエストしてます。音訳したものが最近完成しました。利用は視覚障害者限定なので、そうは待たないで利用出来ます。こういう逆転現象も出てくるんだ。原本は音訳者が購入し、自分のデッキで録音し・・・ガイドラインでいう適正な対価と言うのはこの場合、いくらになるんだろう。有償ボランティが望ましいけど、行政が行うべき仕事を市民が無償で行う形のボランティアもありだと思うけどな。お互いの了解の下で、一定のルールでと言うのが前提条件だけど。
同日正午追記
ガイドラインの日付、2005年4月4日付けでした。3年たって、現状は変っているのでしょうか。少しずつでも変っているのか、変えようとしているのか、図書館関係者のご意見を聞きたいものです。

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コメント

pencilleftrightmusic
点字図書館でも、ほとんどの部分をボランティアが手分けしてやってます。
図書館というよりは福祉施設なので、どんな作業でもお役に立てればという雰囲気です。
アナウンサー並みの技量を持っていれば別ですが。

投稿: henatyoko | 2008年8月 1日 (金) 13時51分

えー、あと。
点図でも、録音ソフト・フラッシュメモリーは自分持ち。
1冊は1~2ヶ月で読み上げ完成が原則。

有償ボラ・・・えー、ついに、こちらがお金を払って
ボランティアする時代かと、ふと錯覚しました。

投稿: henatyoko | 2008年8月 1日 (金) 15時08分

ガイドライン、図書館はこういうことを考え、こういう方向を目指してるのかと思って読みましたが、図書館の指定する納期に仕上げると言うのが私には一番ネックかも。許諾いただいた本、手付かずになってます。年の後半はいろいろ予定が入るというのにウム。

投稿: はっちょ | 2008年8月 1日 (金) 16時49分

さっそく「ガイドライン」をご覧頂きまして恐れ入ります
そのうえ、ご丁寧なご感想をありがとうございました

投稿: もひとつ | 2008年8月 1日 (金) 23時05分

もひとつさんがこのガイドラインを見て、いろいろ思うところがあって、感想をという言葉が出てきたのだと思います。どんなことを感じられたのか、伺いたいな。このままだと、私が球を投げただけで終わってしまうので、それも暴投気味で。

投稿: はっちょ | 2008年8月 1日 (金) 23時39分

PCで点字をやっています。
視覚障害者がハンディタイプの読み上げ機材で、好きな時に、好きな時間に、好きなものを、点字または音声で読める時代は近いと思います。
ガイドラインは・・・・はん!!

投稿: 点点虫 | 2008年8月 2日 (土) 09時29分

「はん!!」おう、簡潔にして明瞭ですね。ニュアンスも十分伝わります。
それにしても、私はいろんな情報にうといなあ。いろいろ教えてもらって、良かったです。

投稿: はっちょ | 2008年8月 2日 (土) 11時05分

たいへん失礼しました
「ガイドライン」は即日実現できるものではありませんが、考え方としては極めてまともなものと思います
実は、私は、ある事情から私の町の公共図書館の改善策を作成する必要に迫られています
いずこも同じ財政難のなかですが、方向だけでも間違わないようにしたいと考えています

投稿: もひとつ | 2008年8月 2日 (土) 23時44分

責任ある立場になると、大変ですね。こういうガイドブックがあることさえ知らなかったので教えてもらって良かったです。しかし、この提言、実現するのはそれこそ膨大な経費が必要になる。そんな予算が組める所はないと思うけど。大層なアドバルーン上げて、それなりの〆はあるのかな(あったのかな)?

投稿: はっちょ | 2008年8月 3日 (日) 09時16分

私、決して責任ある立場ではないのですよ
単なる、駆け出しボランティアです
毎日、欠かさずのブログに敬意を表して
さらに大層なアドバルーンをご紹介しますと、2007年9月に日本政府も署名した「障害者の権利に関する条約」なるものがあります
いまのように録音図書製作に予算を組まないままでは批准できないと思います

投稿: もひとつ | 2008年8月 3日 (日) 13時44分

アドバルーンを打ち上げる人、実際に適用していこうとする人、適用するために予算化を図る人、いろんな役割があるんでしょうね。その過程では反発もあるし、行きつ戻りつ、振り子は振れるだろうし…
このブログ、毎日更新してはいますが、グータラ路線を目指してます。この2~3日、いつもにないアクセス数、音訳・点訳関係者の方が多いのかな。勘違いする方がいると困るので、もう一度書いておこう。グータラブログですからね。

投稿: はっちょ | 2008年8月 3日 (日) 16時01分

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