« 探し物 | トップページ | 障害者サービス委員会のガイドライン »

2008年7月31日 (木)

音訳図書の著作権

このブログを読んでる方から、著作権がらみのことがさっぱりわからないというメールをいただきました。説明を試みます。まずは大まかな説明。視覚障害者の方は、点字による点訳図書、音声による音訳図書を読みます。点訳、音訳図書の貸出は、点字図書館と一般の図書館でしています(どうしてこういう並立の形になったのかは知りません)。点字図書館は厚労省、図書館は文科省の管轄です。

点訳図書、音訳図書ともに、著作権については、普通の出版本とは違う適用になってます。いろんな経緯を経てのことだと思いますが、この辺の事情は承知してません。
点訳図書は、両館とも同じ。著者の許諾をいただかなくても、作れます。
音訳図書は、点字図書館と、一般の図書館で扱いが大きくわかれます。点字図書館は許諾なしで作れます。オールマイティ。だから、ベストセラーとか、各賞の受賞作品とか、即、作れます。一般の図書館は、著者の許諾を得ないとダメ(どうしてこうなったのか、私にはわかりません。利用者は同じなのにね)。許諾の返事は、半年後、1年後になることもあります。勿論、不可の返事もあります。
と言う訳で、著者のもとには、「許諾お願いします」という書類が、全国の図書館から舞い込むことになります。そのせいだけでもないでしょうが、前もって、「私の書いた本は音訳してもいいです」と了解くださった方のリストがあります。これが著者一括許諾リスト。この中にある著者の本を選ぶと、待機期間なしで音訳にかかれます。その時々で変更があり、確か3ヶ月毎にリストが更新されます。このリストにお名前のない方は個別に許諾をいただきます。著者はOKで、出版社が不可というケースもあります。著作権って、著者にあると思うんだけど、出版社も関係するんですね。録音テープならOKだけど、CDは不可と条件がつくこともあります(一般のCDとは違い、それ用の読み取り機必要)。オーディオブックが本格化したり、電子図書館ができたり、本の世界もどんどん変っていきます。それにともなって、音訳も変っていく事と思います。

以上、大まかな説明をしたけど、大丈夫かな。もともと適当に書いてるブログです。変なことが書いてあったら、教えてください。不足があれば書き足します。間違い・説明不足、両方とも、ご指摘のほど、よろしくお願いします。

|

« 探し物 | トップページ | 障害者サービス委員会のガイドライン »

コメント

逆に点図では、オンライン2・3館でストップがかかるのでベストセラーとか、
各賞の受賞作品は逆にやれません。
利用者からのリクエストがメインです。
鍼灸・医学書・教科書とか地味なものも多いし、読みたいものが読める
はっちょさんがうらやましい・・・っす。

投稿: henatyoko | 2008年7月31日 (木) 13時06分

今の図書館の態勢に、いろいろ思うことはありますが、点字図書館の実態は、全然知りませんでした。最近の本で許諾不可だったものが、点字図書館で完成となっていたので、許諾とらなくていいってのは、何といいだろうと思ってたのです。
そういわれれば、読みたい本が読めます。と言うより、今は読めそうな本を探して読んでます。読み始めると、読みやすい本なんてないんだと思い知らされるのですが。

投稿: はっちょ | 2008年7月31日 (木) 15時50分

いつも楽しく読ませていただいています
福祉施設で音訳をしている者です
この施設は著作権に関しては点図の扱いなので、許諾不要です
さて、利用が視覚障害者に限られることから、点字図書は一般図書館での製作でも許諾不要なのではないでしょうか
近々、一般図書館での音訳も許諾不要になるように著作権法が改正されるという話もあります
ついでに、日本図書館協会のホームページで障害者サービス委員会の「ガイドライン」をお読みいただいて感想をお聞かせくださいませんか

投稿: もひとつ | 2008年8月 1日 (金) 06時44分

penleftrightmusic
作者の側からの権利の問題で、点字図書館で読むものも
著者の許諾が必要なのかもしれませんね。
私が恋愛小説を書いたら原田知代っぽく読んでもらいたいし。
コメディだったら市原悦子さん風さんが好いかな。
日テレのアナウンサーにだけは読まれたくないとかあるワケで。
視覚障害者が読む手段としてそれしかないと声高に言って良いものか。

私は本を完成させる度、心から著者の方と聞くの方両方に
申し訳なく思います。
公害を撒き散らしてるような・・・・ね。

でも、未熟ですが一生懸命やらせていただきます。

投稿: henatyoko | 2008年8月 1日 (金) 11時21分

点字図書館と一般図書館については乱暴な意見を持っていて、視覚障害者部門を、点字図書館の下部組織にしたらスッキリするのにと思っています。管轄が違うからということで、誰も賛成してくれませんが。
許諾不要になる動き、日経新聞で見ましたが、実現はまだまだ先なんでしょうね。世の中の動きについていくのも大変だけど、早く変ってくれないと、こっちの音訳寿命が終わっちまいます。

投稿: はっちょ | 2008年8月 1日 (金) 11時23分

あら、同時書き込みだったかな。働きの悪い脳味噌を絞ってブログを更新しました。今日の仕事はもうオシマイって気分だけど、これから、ちゃんと働きま~す。

投稿: はっちょ | 2008年8月 1日 (金) 11時29分

追記
この記事に関する一番最初のコメントが、前日の「探し物」についてます。視覚障害者用図書製作の流れが書かれてます。見落としのないように、ここで紹介しておきます。

投稿: はっちょ | 2008年8月 4日 (月) 23時13分

難しいことは専門の方にお任せして。
シモジモは、自分の身の丈に有った、自分にできることを、自己満足承知で、やるっきゃないでしょdash

投稿: 点々虫 | 2008年8月 5日 (火) 01時14分

ハイ、私もそれに1票投じます。

投稿: はっちょ | 2008年8月 5日 (火) 06時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/167792/42014072

この記事へのトラックバック一覧です: 音訳図書の著作権:

« 探し物 | トップページ | 障害者サービス委員会のガイドライン »