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2008年1月14日 (月)

ラジオ文芸館に異議あり

昨夜のラジオ文芸館、宮部みゆきの「鬼子母火(きしぼび)」でした。この話、45分枠におさまるような話だっけと思って聞き始めたら、そうか、ここでカットしたんだとか、あちこちわかりました。手許にこの話が載ってる文庫本があったので、放送終了後見てみたら、私が思ったより大幅にカットされてました。ここまで手を入れるんだ。

話は、酒問屋の伊丹屋の神棚のお飾りが燃え出す話です。年の瀬にあわや、火事を出すところだったのが小火で終わった。なぜお飾りが燃えたのかという話なんだけど、元の話と違う話になってしまってる。原作どおりに朗読するべきだと思うんだけど、時間の関係もあるんで、枝葉末節(ホントはこれも話の雰囲気を出す要素、重要だと思うけど)の場面をカットするのは許そう。でも、番頭と女中頭の本音と建前、女中頭の人となりの重要なところがカットされてるよ。原作はいろいろな思いが絡み合った作品なのに、昨日の話は、ただただ誠実で人の良いお店者の話になっちゃってるじゃない。

朗読する人によって、作品の雰囲気は変わります。それは仕方がない。でも、話そのものをこんな形で変えてしまっていいんだろうか。「鬼子母火」はこんな底の浅い話じゃないよう。でも、昨夜のはよく知ってる話だからわかったけど、いつもこういう処理がされてるんだろうな。せめて、重要なところはカットしないでよ。

活字を別の形にしたもの、映画、舞台、朗読などは再構成するんで、元の原作と違ったものになるのはしかたないんだろうな。音訳は、一字一句そのままで、活字を音声に変えるんだけど、その辺はどうなんだろう。活字をそのまま音訳しても、人によって雰囲気は変わると思うので、活字作品とは、別物になっちゃてるんだろうな。ウーム、ラジオ文芸館に異議を申し立てるつもりが、音訳にツッコミいれてるぞ。

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