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2007年3月16日 (金)

不来方のお城の草に寝ころびて

今日は、文芸春秋の同期聞き合わせ会。今回は担当の二人とも、4分ほどの短い記事だったのでサラッと終わりました(訂正や指摘はそれでも沢山あったのですが)。

今度、雑誌部で行う勉強会の話になりました。テキストは、澤地久枝の「石川節子 愛の永遠を信じたく候」です。石川啄木の妻、節子の話です。

その文中の、不来方(こずかた)のアクセントがどうなんだろうということになりました。「地名なんだから、その土地の人じゃないとわからないんじゃないの」という意見あり。

「えっ、地名なの? 待っててもあなたが来ない城址という意味じゃないの」と言ったのは私です。一握の砂を読んだときから、ずっとそう思ってました。

今、帰ってきて調べてみたら、地名でした。盛岡の古名だそうです。へぇ~、そうなんだ、知らなかった。というより、思い違いしてました。「一握の砂」、手許にあって、若かりしころは何回も読んだのに、こんな思い違いもあるんだ。もともとの地名の由来は、鬼が取り押さえられ、その鬼がもう来ませんと約束したことから、不来方という地名になったそうだけれど・・・それが、森岡、盛岡に変わっていったそうです。啄木の短歌の「不来方のお城」は不来方城でありました。

「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心」

澤地久枝の書いた文中の城址は、ジョウシか、シロアトか? 辞書には、城址はジョウシの読みしかないのでジョウシということにその場ではなったんですが、わたしはシロアトだと思うんだけどなあ。だって、啄木の短歌の中では、城址はシロアトの音だもの(ルビあり)。勉強会の講師の方は、ジョウシを取るか、シロアトを取るか、どちらなんだろう?興味津々。もう録音した人の話によると、読みにくい、むずかしい文だということだから、またこれから悪戦苦闘するんですけどね。

「城址(しろあと)の石に腰掛け禁制の木の実をひとり味わいしこと」

「教室の窓より逃げてただ一人かの城址(しろあと)に寝に行きしかな」

久しぶりに「一握の砂」を読みましたが、本ではなくネットであたって、ざっと流し読み。短歌も横書きになると印象が違いますね。

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